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田部さん    渡部さん   関さん

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私朝のだんらん風景。さすがに山の中
は朝夕の冷え込みが厳しかった。

 


食事風景。田部さんの作ってくれた鍋、渡部さんが焼いてくれたサンマ。森林浴をしながらの食事は、体が温まり、とてもおいしかった。

 

 


倒木チャレンジの図。引けた腰がド素人さを物語っている。簡単そうに見えて、結構難しいんですよ。

 

 


渡部さんの見本。その動きは、早く、正確だった。切り口を平行にするのが一番難しいのだとか

 2日目ー。
 現場へは8時に集合。今日からいよいよ林間作業の一日を体験することになる。
 現場での仕事は、まず、休憩所と荷物置き場を兼ねた溜まり場で、焚き火用の薪集めから始まる。 杉の枝を集め、火をおこし、体を暖めるのだ。

 実作業に入るのは10時ごろ。この日の私は今日、いよいよ倒木にチャレンジするのだ。と、その前に、間伐材を運んだり、枝打ちしたりと午前中の作業に勤しんだ(仕事をした場所はエリアA)。

「昼しよー!」
正午、下から(エリアB)関さんの叫び声が聞こえる。山のランチタイムの始まりだ。
 溜まり場につくと、 3人は手際良く、火をおこし、ブルーシートを敷き、クーラーボックスを開けてサンマ、天ぷら、アゲ、ネギ、キャベツ、うどんなどを次々に取り出した。
「なにするんですか?」
「今日は歓迎会や」
 なんと、御相伴に預かったのはその場で調理した、鍋とサンマの塩焼きである。
「贅沢ですね。いつもこんなことを?」
「わしぐらいかな。でも、一緒に食事をすることで、仲間とコミュニケーションがとれる。これはすごく大切なことなんよ」と田部さん。
 山での作業は危険が付きまとう。仕事をする仲間とのコンセンサスが十分にとれていないと、事故にもなりかねないのだとか。                            午後からはいよいよ倒木へ挑戦することに。まずは、渡部さんの見本を勉強。
「受け口切って、反対から一気に切る」
 ギャン、ギャーン! とエンジンを上げ、木屑を飛び散らし、渡部さんは一気に切っていく。
「切り口がつながる直前は、上を見て木がどっちに倒れるかを確認する!」
 エンジン音に紛れながら、渡部さんは大声で教えてくれた。
 バリッ! バリバリバリッ! 木は轟音を立てて倒れた。
「やってみ」
「は、はい」
 渡部さんから受け取ったチェーンソーを構える。ずっしりと重い。エンジンをかけ、トリガーを引いてアイドリング。刃に塗られたオイルが糸を引いて飛び散る。ドキドキである。
「こいつ、切ってみようか」
 私の初挑戦は、直径20cmほど、高さ約10mの杉…。『よ〜し!』と、気分は木こりである。木にチェーンソーをあてる。しかし…。
 ギャギャギャ、ギャン、ギャギャ、ギャンギャン! と、チェーンソーは、木を切るどころか、まともに切り口すらいれられない。
「落ち着け! 一気に切れ! 力ぬいて!」
渡部さんの怒号のようなアドバイス。
「えっ? えっ? えっ?」         しかし、チェーンソーが抜けない、切れない、緊張でアイドリングを落とすこともできない私は、完全パニック状態。わけの分からぬ まま、その間チェーンソーは木の中に入っていく。そうこうしているうちに、今度は木が倒れかかってきた。
「上見ろ! 上! 倒れるぞ!」
「え、ええ〜っ!?」
 ズッシーン…。         
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