お魚センター」の漁師汁。他にカツオのタタキ、ビンタ、内蔵の煮物、酢の物などを食べた
3日間を過ごしたビジネスホテル
泊3500円の2人部屋は、まるで学生時代の下宿のような状態になってしまった。外はひどい雨と風だったので、ここでよく寝た、話した
滞在2日目の枕崎。もうかなり波は収まってきているが、風は強い。ここから沖合いを眺めては、よく溜息をついていた。何でこんな時期に台風が次から次に来るんだ!
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おじさんに重ね重ねお礼を言って、最後の荷物を抱え、宿を目指す。ここから宿までは結構歩かなくてはいけない。高橋さんは新しく買ってきたスポーツサンダルで豆ができたらしく、痛そうに足を引きずっている。
途中、「お魚センター」というところで無料配付の漁師汁を食べた。本当は前日に食べるはずだった、カツオのアラの味噌仕立てである。
結局、それから3日間、枕崎で足留めとなった。強風の中で釣れない釣りをしたり、普段できない昼寝をしたり、本を読んだりして台風をやり過ごした。
枕崎を後にしたのは8月4日。出港から5日目である。目指すは2日目には着いているはずだった鹿児島東海岸にある志布志湾。約60マイルの行程だ。簡単な食料と氷、水を調達して午前9時40分に出港。枕崎港の外はところどころに白波、2〜3mの波高だったが、風がかなり落ちていたので随分走りやすかった。
しかし、意気揚々という訳にはいかなかった。台風8号が発生、7号と同じルートを北上してきていたのである。
「本当かよぉ〜」
(つづく)
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