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第09回 2003年02月20日掲載


水を引く(1)

 何から手をつけるべきか。あまりにもたくさんありすぎて、どこから始めていいのか大いに迷う。
 畑は春の植え付けシーズンまでに形を整えればいいだろう。小屋も本格的な着手は春からだ。
 その間に、作業を行うための最低限の利便性を高める工夫をしなければいけない。当面 やらなければいけないことを書き出してみた。

・土手の階段づくり
・水の引き込み
・トイレの建設
・作業道具を入れる収納庫の建設
・料理をするためのカマド作り
・看板作り
・畑の柵強化
・簡易テーブルとイス作り

 これらの作業に伴う材料は、基本的に現地調達とした。そこにあるもので何ができるのかを考えることがまた楽しいのである。
 さて、こうして最初の作業として着手したのが水の引き込みだった。前述のように、この場所のすぐ横には小川が流れている。この川の水を、1〜2m高い位 置の畑および小屋建設予定地に汲み上げたいのである。
 ポンプを使えば簡単なのはわかっている。しかし、機械は使いたくない。古典的な手法は水車か。でもかなり大掛かりな作業になりそうだし、第一水車を回すには水量 が少なすぎるような気がする。さて…、もっと簡単にお手軽に水を汲み上げる方法はないものか。

 そこで思いついたのがペットボトルとホースをを使う方法である。ペットボトルの底の部分を切り取り、口の部分にホースをつなぐ。上流に向けてペットボトルの底を向け、水圧をかけて水を高い位 置に上げようというものである。できるのかどうか、全く見当もつかなかったが、まずは試してみることにした。
  どうなることやら…。

(つづく)


▲小川と土地との落差は1〜2m。水量はあまりない




▲わかるかな。ペットボトルとホース




▲直まきしたホウレンソウはこのくらいまでにはなりました


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