頭の大きさに合わせて恐る恐るハサミを入れ、自転車カバーに穴を開けた私。あとはヒモを通
すためのバイヤステープを縫い付けて完成だ。たかだか60センチ、すぐ終わるだろうとまち針やしつけ糸なしでザクザク縫っていった。快調だ!
ところが、15センチほど縫って、ふと内側をみて、愕然。どうやら自転車カバーにも表裏があるのらしい。そして、私は裏から縫っているようだ。
がーんんん。慌てて糸を抜いてやり直し。縫った後を見るとポリエチレンには針穴が開いている。「破けそう…?」。
しかし、ここまできたら止められない。真直ぐじゃんじゃん縫って赤いヒモを通
した。
完成!
結構、かわいい。ムーミンのスナフキンみたい。
そしていよいよ実験の日。選んだ場所は「週末の隠れ小屋」の建設予定地の鹿北の畑だ。自然の中で使うものは自然の中で試すべし、ということだ。
早速トイレをかぶり、ティッシュケースを手に持って、座ってみる。いやーーっ。ヒモを縛るとトイレの中が見えない。自分の身は自分で守らなきゃいけないアウトドアにおいて、これはかなり危険な状態だ。座った場所に虫とか蛇とかいたらどうするっ?
なまじ半密閉状態なだけに、おしり直撃なんてされたら、大変だ。
そこで、中が見えるくらいにヒモを緩めて再度挑戦。いやーーーっ。トイレが体にまとわりついて、おしっこがひっかかりそう。前後左右に強烈に気を配りながら、おしっこ中もカバーをアチコチ広げる作業が続く。トイレって、こんなに忙しいものなの? どうしても、の場合には「人に見られてもOKよ」ってな感じのモノにしたかったのに、この姿を見られたら、滑稽どころか、ヨメのもらい手がなくなってしまうよ!! それに、ジーンズやパンツを降ろす時には、ティッシュケースがすっごく邪魔。夜だとこれに懐中電灯も加わる。携帯トイレにはポケットが必要みたいだ。
こうして多くの課題を発見できた実験が終了。やっぱ、何ごともやってみなくちゃわかんないんだねぇ。
(つづく)
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首回り部分。完成が嬉しくて何度も着たり脱いだりしているうちに、自転車カバーは破けてきた。ただし、実際の使用時には影響なし
撮影時はおしっこ中ではありませんので、念のため。体にまとわりつかないよう、中で手を前に出してつっぱってます
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