やっぱりカツオと言えばタタキ。
ニンニクと生姜醤油で食べるカツオは、お酒にも、焼酎にもごはんにも合うのだ。
写真提供/
鹿児島県庁水産振興課漁業構造改善係
本枯節。枕崎市かつお公社では3本8000円で販売。
ネットでも購入可能だ。
http://www.katuo.net/
■取材協力・写真提供
枕崎市かつお公社 http://www.katuo.net/
枕崎市水産加工業組合
鹿児島県庁水産振興課
http://www.pref.kagoshima.jp/
home/suisanka/sakana/sakana.html
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有明海苔に続く日本一食材シリーズ第二弾。
今回は鹿児島県枕崎市に水揚げされる「カツオ」だ。
日本で主にカツオが水揚げされているのは鹿児島県枕崎市、山川町、静岡県焼津市、高知県土佐が産地として有名だという。
中でも、鹿児島県枕崎市は年間約117,800トン水揚げ量を誇り、総額は112億円。このうちカツオが約71億円を占め、水揚げ金額の63%に達しています。
水揚げされるカツオは、市場で取り引きされると全国に発送されるのである。
カツオの楽しみ方として、一番メジャーでおいしいのはなんといってもタタキ。ニンニクのスライスやカイワレ大根、レモンをのせ、しょうが醤油をかける。
なんともおいしそうである。しかも、冷凍技術の向上から今では通年でカツオが楽しめるのもうらやましい。しかし、地元の人たちはそうパクパク食べているわけでもないみたいだ。
ほとんど出荷するため、日常的に食べることは少ないのだとか。
また、カツオの加工品として日本人に非常に馴染みが深い 「鰹節」。枕崎市の生産量
は平成13年度で約6万5千t。これは全国シェアの約4割を占め、日本一を誇っている。そのほとんどは、大手企業に出荷し、パック入りの鰹節に加工され販売されていく。
しかし、中には高級品の鰹節もあり、「本枯節」と呼ばれるものは、全体に菌糸を覆わせ、内部の水分まで取り除いた最高級品。末端価格で1本4000円くらいするのだそうだ。このカビを覆わせる「仕上げ節」という製法を行うところは日本でも数少ないのだとか。
「枕崎の人は、ちょっと柔目に作られた鰹節を使うひとが多いんですよ」
語ってくれたのは、鰹の加工を行っている枕崎水産加工業組合の町頭さん。
昔から鰹漁の町として栄えた枕崎には漁師も多く、漁師たちは水揚げの際に余ったカツオを家庭に持ち帰って
いたそうだ。2匹のカツオを持ち帰ったとき場合、1本は食べ、もう1本は魚屋に行って鰹節に加工してもらっていたのだという。
その際に、家庭毎に注文する鰹節の堅さも違ってとか。これが、枕崎の家庭で使われる鰹節の特徴となっているのだそうだ。
また、町頭さんはカツオをおいしく食べさせてくれるお店も紹介してくれた。
枕崎市の水産センターのそばにある「枕崎お魚センター」。 ここでは、新鮮なカツオの刺身やタタキを味わうことができる。また、カツオの頭を味噌で煮込んだ「カツオのびんた」もおすすめだそうだ。
■枕崎お魚センター
TEL0993-73-2311
営 9:00〜17:00(レストラン11:00〜15:00)
休 無休
びんた膳 1500円(タタキ付き)
タタキ膳 1100円
さしみ膳 1200円
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