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第1回 会社のテラス改造計画 


初めてテラスを見た時に、「絶対、こんな風にしよう!」と決めてました。今回初めてイメージ図を描いてみたところ、「オソロシイコトを考えていたんだなぁ…」と、編集長に溜息をつかれてしまいました。本当に、木を植えるつもりでいたのに。畑になると決まる前までは…。



ここがテラス。ゴミ&物置きと化しただけでなく、殺伐とした雰囲気が漂うまでに。大家さんごめんなさい。



初めて収穫したゴーヤ。かなり立派に育ってるでしょ?プチトマトは皮が固かったけれど、甘くて太陽の味(?)がしました。

 

 2年前、事務所移転の時、随分あちこちのスペースを見て回った。
  その中で、私がこの場所を気に入った理由の一つが、このテラスの存在。一目惚れだ。ただのコンクリートの打ちっぱなしだったが、花と緑を育てれば、イギリスの庭園のように美しく変身するはず。そして、花と緑に囲まれて、アフタヌーンティーを楽しむ自分の姿が見えた。
「こ、ここにしましょお!!」
  それから2年。私がアフタヌーンティーを楽しむには、このテラスはハードな外観を保ったままだった。

 だけど、この夏、カメラマンの新川さんがトマトとゴーヤの苗を持ってきてくれた。日増しに緑のスペースが増えていくテラスを見るのが楽しみになり、35度を越す真夏日にも、セッセと水をあげた。コンクリートの上で、水滴は一瞬でシュンッと蒸発する。日中はインドより暑かったと思うが、それでも苗たちは頑張った。

「あ、トマトにちっこい実がっ!」
「ゴーヤが10センチに成長してるっ!!」

 私が毎日やっていたことといえば、水やりだけ。それでこんなに応えてくれるなんて、これはもしや他の野菜作りも簡単なんじゃ!? 調子に乗った私は怖いものなし。ガンガン野菜を育てれば、冬には自家製野菜入りシチューがいただけるはず。ということで、テラスでの野菜作りが始まったのです。とりあえず、ブロッコリーとかタマネギとか、ね。

テラス畑に必要だと思われるアイテムたち

手ぶくろ 温度計 つば広麦わら ジョーロ スコップ



お洒落なグッズを揃えたかったが…。


実際、このスタイルで畑作業をしています。




新川さんからもらった苗はプランターで育てました。

 「予算は1万円だ!」と編集長から先制攻撃をくらったため、野菜作りに必要なアイテムは会社の中にあるものをかき集め、自宅を探すことにした。
  そうだよ、私がお洒落するより、種や苗たちは、栄養たっぷりの土に包まれてる方が圧倒的に気持ち良いのだ。分かってはいるんだけどさ。


でも、テラスは暑く、10分も外にいると、海水浴でもしたかのように、日焼けしそう。大きな麦わら帽子は必需品だ。テラスは、バスも通 る通りに面していて、道行く人の視線を感じるが、気にしている場合じゃない。


 そこで、最小限にアイテムコストを抑え、とにかく土にお金をかけることにした。会社の水は水前寺公園に湧く水と同じ地下水らしいから、ミネラルたっぷりのはず(?)。

 今ふと、気付いたが、アレ? 苗や種もお金を払って買うんだよね? う〜ん、いくらくらいするんだろう? そして、どこに買いに行くの? タマネギとかって、もしかしてスーパーで買った方が安いんじゃないのかなぁ??? 
(つづく)



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