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霧の中を九十九島へ
 


霧。何も見えない

 

 レストランに迷惑をかけるといけないので、早朝にボートを出す約束をしていた。
  朝6時に起床。

 しかし、テントを出てみて愕然。ものすごい霧である。視界は10〜20mほどしかない。仕方がないのでゆっくりと出港の準備をしながら、霧がはれるのを待った。

 30分ほどで多少、状況は好転。超微速で出港する。GPSは相変わらず調子が悪く、電源が入ったり、入らなかったり。この霧の中で、どうにも心許ない。

 ゆっくり、ゆっくり港を出て、中速で南西へ向う。いよいよ残されたレグはあと2つ。この日、長崎の九十九島まで走れば、翌日はフィニッシュレグである。

 九十九島でのお目当ては無人島キャンプ。そのために走航距離も70マイル弱と、短く設定しておいた。早めに島について、のんびり島でのアウトドアを楽しもうという魂胆である。

 伊万里湾の沖合いあたりで、霧も随分はれてきた。回転を5500回転に上げ、23〜25ノットで走り始める。げんきんなもので、前半戦は散々波に虐められて「もうコリゴリ」と思っていたのだが、あまり変化のない海でも退屈してしまう。

「あっ、ナブラだ」
 退屈は一瞬にして吹き飛んだ。高橋さんが指差した方を見ると、確かに小魚が群れで逃げまどっている。間違いなくフィッシュイータ−が追っているようだ。午前8時頃、平戸港の出口あたりである。

(つづく)


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