七つ釜。目の前に七つの洞窟がある
観光船は洞窟に大接近するが、こちらは水深がわからないので、離れて鑑賞
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1時間ほどヒコーキを引っ張ってみたが、反応はなし。仕方なく、再度呼子を目指す事にする。
風は南東から北東へシフトしたが、いずれにしても微風。22〜24ノットで軽快に滑走していく。
右手前方に見えていた壱岐島の稜線が次第にはっきりとし始めた頃、前方にグラスボートらしき観光船を発見。
「何かあるんですかね」
「ついて行ってみましょうか」
4〜5人の観光客を乗せた船は岬の先端へ向って走って行く。海図で見ると土器埼という岬である。
「おお〜っ」
岬に近づき、その正体が判明すると思わず声が上がった。切り立った岸壁にいくつもの洞窟が現れたのである。
呼子を訪ねるのは初めてだったので知らなかったのだが、ここは「七つ釡」という有名な観光名所だったのだ。かまどを並べたような7つの洞窟は、玄武岩を玄界灘の荒海が侵食して作ったものだとか。グラスボートの真似をして、洞窟の入口まで船を入れての記念撮影。
ここまで来れば、呼子の港は目と鼻の先であった。午後4時には港に入港。港内をデッドスローで走りながら停泊地を探す。静かで、風情のある由緒正しき日本の漁港といった感じである。
(つづく)
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