九州一周も佳境へ。いよいよ、関門海峡に入っていく
関門海峡を大型船が通
る
8月11日、午前10時半、出港から11日目にして関門橋の下を通
過。いよいよ玄界灘へ。残りの行程は4分の1
狭水道の特別
航法が定められているこの海峡では、大型船が一列になって行儀よく進んで行く。最大8.5ノットにも達する潮流と厳流島周辺の浅瀬には注意が必要
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8月11日、午前10時。新門司マリーナを出港。
この日は関門海峡を抜け玄界灘に入り、博多湾沖を通過して佐賀県・呼子まで向う73マイルの行程。南から東の風が予想されるが、この風向きなら玄界灘側は風裏となるはずだ。空は晴天。快適な航海が期待できそうである。
マリーナから関門海峡までは15分ほど。すぐに関門橋が見えてきた。大型の商船が隊列を組んで行き来している。本州と九州との巨大な架け橋の下をくぐりながらの記念写
真。久々に写真を撮る余裕も出てきた。
狭く曲がりくねった海峡は、両岸がコンクリートで垂直に切り立っているため、大型船の曵き波が返し波となり、三角波を作っている。小型船にとっては走りづらい状況。
しかし、世界各国の国旗をかかげた大型の商船や貨物船、両岸のそびえ立つタワーや倉庫、港や厳流島を眺めながらゆっくり走っていると、それなりに楽しめた。
撮影をしたり、赤茶けて錆び付いた製鉄工場跡を見に行ったり、寄り道しながらの低速走航だったので、関門海峡を抜けた時にはすでに12時を回っていた。
(つづく)
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